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日本庭園、レトロな建物、古い町並みなどを巡っています。
by j-garden
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廃墟探訪:小串鉱山跡(その1)

リベンジで訪れた『小串鉱山跡』。
いよいよ本編です。
廃墟探訪:小串鉱山跡(その1)_f0049074_6114088.jpg

長野県と群馬県の県境に位置する毛無峠(1,823m)。
毛無峠からは徒歩で、
ツヅラ折りの砂利道を下ります。
廃墟探訪:小串鉱山跡(その1)_f0049074_612936.jpg

大正5年(1916)、
長野県側の高井村で硫黄の露頭が発見され、
「高井鉱山」として事業を開始。
廃墟探訪:小串鉱山跡(その1)_f0049074_6123067.jpg

その後、硫黄資源が減少、
大正12年(1923)、
県境を越えた群馬県側に硫黄鉱床を発見し、
そこに鉱区を移します。
これが「小串鉱山」の始まりです。
廃墟探訪:小串鉱山跡(その1)_f0049074_6125939.jpg

大正14年(1925)、
高井鉱山から小串鉱山まで索道を延長し、
硫黄の採掘が本格化します。
鉱山が群馬県にありながら、
硫黄製品の運搬は長野県、
という特殊な事業形態となりました。
廃墟探訪:小串鉱山跡(その1)_f0049074_6132897.jpg

これは、
長野県側の長野電鉄須坂駅が市場への出荷駅として
インフラ整備をされていたからです。
廃墟探訪:小串鉱山跡(その1)_f0049074_6201021.jpg

昭和4年(1929)、
三井物産(株)が小串鉱山を買収。
事業は北海道硫黄(株)に移譲され、
「小串鉱業所」として操業が受け継がれます。
廃墟探訪:小串鉱山跡(その1)_f0049074_6142451.jpg

この年、鉱業所に私塾が設けられ、
社員が教師となって子供達の授業を開始します。
家族が住み着いたということで、
標高1,650mという高地に鉱山街が誕生しました。
廃墟探訪:小串鉱山跡(その1)_f0049074_6145195.jpg

昭和12年(1937)、
大規模な地すべりが2度にわたって発生。
死者245名、負傷者32名という大惨事になりました。
廃墟探訪:小串鉱山跡(その1)_f0049074_6152042.jpg

三井物産は昼夜兼行で復旧作業を行い、
その年の12月には、
臨時校舎を整備し、
授業が再開されています。
廃墟探訪:小串鉱山跡(その1)_f0049074_6154674.jpg

地すべりの原因については、
製煉の排気ガスによって樹木が枯れ、
山地の保水能力が失われたため
と考えられています。
廃墟探訪:小串鉱山跡(その1)_f0049074_6161023.jpg

続く。
廃墟探訪:小串鉱山跡(その1)_f0049074_6163738.jpg

探訪日:2013.05.25
by j-garden-hirasato | 2013-06-11 06:21 | 廃墟 | Comments(18)
Commented by N-styel at 2013-06-11 07:44
こんな隔絶された高地に色々な歴史があったのですね…
地すべり、どれ程の恐ろしさだったのか…怖くなってしまいました。
知られざる戦前、戦後のこの国の在り様を垣間見た気がします。
Commented by voyagers-x at 2013-06-11 09:01

おはようゴザイマス!!
何処までも続きそうな不毛地帯な感じに見えてきますね。脚力に自信がないと目の前に見える光景を見ただけで精神的に挫折しそうです(^_^; 僕は廃墟マニアというわけではありませんが、今回掲載された写真の様な光景、凄く撮ってみたい気がします。九州の方には軍艦島というのがありますが、撮影してみたいな。

Commented by risaya-827a at 2013-06-11 09:36
おはようございます^^
今は凄絶な風景が展開されて居ますが、歴史がある地域なんですね!!!
こう言う風景は自分の足で歩いてみないと、分かりません。
でも、とても一人で行ける場所でもなさそうだし、健脚でもないので
こうしてお写真で拝見出来て良かったかも?
Commented by London Caller at 2013-06-11 17:53 x
工業発展と自然保護はほんとうに難しい問題ですね。
どちらはもっと大切ですか?
瞬間アニメ「もののけ姫」のワンシーンを思い出しました。
Commented by kafe3232 at 2013-06-11 18:50
登ってますね~~~
しかし・・・
廃墟というか、建物の一部が残っているなんて・・・
なにか・・・
悲しい感じがしますね(^-^)
Commented by yaguchitenga at 2013-06-11 19:20
歴史ある荒れ果てた大地ですね
此処で生活をしていたなんて信じられない風景です
行った事はないですが映画や写真で見た長崎にある
「軍艦島」を思い出しました。此処は是非訪れたい島です
Commented by ninja2005y at 2013-06-11 22:31
あ!この廃屋?いいなぁ~。
Commented by 雪だるま at 2013-06-12 05:34 x
明治期から昭和初期にかけての
初期の日本の近代化
多くの犠牲と試行錯誤の歴史がありますね
どれも現代なら大問題の事件ですが
この当時は世情もほんわかとしていたし
資本力に庶民は逆らえなかったという歴史も学べます

それにしても
こちらの風景
ぜひとも自ら見てみたいものですが
ハードルが高いです(笑
Commented by j-garden-hirasato at 2013-06-13 05:49
Naoさん、コメントありがとうございます。
こんな山の中の、
俗世間と隔離された場所に町があったのかと思うと、
とても不思議な感じがします。
学校もあり、
しかも自分が生まれた頃には、
まだ、町はあったわけですから…。
Commented by j-garden-hirasato at 2013-06-13 06:04
voyagers-xさん、コメントありがとうございます。
そう、軍艦島と同じです。
時代の流れに翻弄された町。
後日のアップとなりますが、
確かに、ここで多くの人が生活していた、
という証が残されていて、
切ない気持ちになりました。
Commented by j-garden-hirasato at 2013-06-13 06:08
risayaさん、コメントありがとうございます。
行こうと思えば、誰でも行けますよ。
峠に車を置いて、
そこからダートの道を30分ほど歩けば到着です。
オフロードのバイクなら、
歩かなくても行けるようです。
このときは、まだ雪が残っていたので、
峠で止められていましたが。
Commented by j-garden-hirasato at 2013-06-13 06:10
London Callerさん、コメントありがとうございます。
この町ができた頃は、
自然保護という概念は、
まだ日本にはなかった時代です。
今なら、こういう町は成立しないでしょう。
Commented by j-garden-hirasato at 2013-06-13 06:12
kafe3232さん、コメントありがとうございます。
「登ってますね~~~」
というより、下ってましたが(笑)。
しばらくこの廃墟が続きますが、
まだまだスゴイのが登場します。
お楽しみに。
Commented by j-garden-hirasato at 2013-06-13 06:15
yaguchitengaさん、コメントありがとうございます。
軍艦島は有名ですが、
同じような経緯で生まれ、無くなった町です。
時代に翻弄され、
放棄された町。
軍艦島ほど建物が残っていないのが残念でした。
Commented by j-garden-hirasato at 2013-06-13 06:17
ninjaさん、コメントありがとうございます。
最近、
こういうものに惹かれていますが、
自分、
大丈夫でしょうか…。
Commented by j-garden-hirasato at 2013-06-13 06:25
雪だるまさん、コメントありがとうございます。
ここは一見の価値はあると思います。
近代化の歩みとか、
生きるとはどういうことか、などなど、
いろいろ考えさせられました。
ハードル、
全然高くないですよ。
ダートですが道はちゃんとあるし、
歩いても30分程度。
季節によっては、
バイク(オフロードに限られますが)なら簡単に行けるようです。
Commented by kikouchi at 2013-06-13 22:50 x
小串硫黄鉱山跡がどこにあるか、地図帳で確かめました。万座スキー場の先へ県道486号線、112号線をひたすら進んだどん詰まりのようですね。こんな所に、歴史的な建造物の痕跡が残されているとは。まったく知りませんでした。
毛無峠は森林限界を超えているように見えますし、冬場の厳しさは並みではなかったろうと想像されます。
その厳しい条件の中、採掘した硫黄は今でいえばどのルートを通って須坂に運ばれていたのでしょう。地図で見る限り県道112号線が妥当に思えますが、それでも輸送には困難の限りを尽くしたと推測されます。家族を呼び寄せるにも、同じ道が使われていたのでしょうか。
歴史というにはごく新しい事なのに、不思議な距離感を感じます。
Commented by j-garden-hirasato at 2013-06-14 06:12
kikouchiさん、コメントありがとうございます。
「採掘した硫黄は今でいえばどのルートを通って須坂に…」
毛無峠には鉄塔が残されいますが、
これは索道の残骸で、
小串鉱山から毛無峠を経由して、
須坂に運ばれたようです。
毛無峠から見ると、
須坂側にも鉄塔があることが分かります(確認できるのは1本だけですが)。
その後、隧道も掘られたようです。
今回、
この隧道の出入口は確認できませんでした。
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