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京都の庭園:円通寺
借景庭園の代名詞にもなっている円通寺。
比叡山を借景とし、紅葉もなかなか見応えがあります。 テープで流れる解説に耳を傾けながら、庭園を静かに眺める。 至福の時間。 この庭園だけは、作庭当初とあまり変わらない姿を保っているのでしょう。 というのも、この円通寺周辺で大規模な宅地開発が行われ、 新しい市街地が形成されつつあるため、雰囲気が一転してしまっているんです。 庭園を眺め、至福の時間を過ごしているはずなのに、 現代に生きる者として、何かむなしさを感じました。 この日、天気は曇りでしたが、比叡山はちゃんと見えました。 石組は自己主張をし過ぎることもなく、されど存在感がある、そんな感じです。 参道に敷かれた大石の石畳、豪快な気持ちでお寺に入れます。 探訪日:2006.11.23
by j-garden-hirasato
| 2006-12-04 06:18
| 庭園
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Comments(6)
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youpv at 2006-12-04 10:24
私も大好きな円通寺です~。
数え切れないくらい行っているお庭の一つです。 住職さんにより、写真撮影を許可していただいていますが いつまでこの風景を見ることが出来るかと思うと複雑な心境になりますよね。 紅葉も綺麗で見ごろという感じですね。 この庭園はずっと心に記憶しておきたいと庭園ですね。
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farfarsideK at 2006-12-04 16:42
無造作に置かれてある石がなんだか凄く魅かれます。庭園もなるべくなら人間の手が入ってる事を意識させない自然のままの美しさとして楽しむ事が出来るといいのですけどね。しっかりと手を入れて作られてる庭園を見ると、すこしだけ素朴さが薄れるように感じます。
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j-garden-hirasato at 2006-12-05 05:38
youpvさん、コメントありがとうございます。
円通寺がたいへんだ、というのは、京都に行く前から、 ブログや本に書いてあるのを読んで知っていましたが、 今回、レンタサイクルで円通寺に行ってみて、 どういうことか、実感しました。 円通寺周辺の旧集落だけが 昔ながらの風情を留めることになりそうです。 近い将来、円通寺は新興住宅地のお寺になりますね。 庭園って、単体で存続することも重要なことですが、 それだけではなくて、周辺の環境、雰囲気というものも、 すごく大切な要因だと思うのですが、とても残念です。
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j-garden-hirasato at 2006-12-05 05:38
farfarsideKさん、コメントありがとうございます。
庭園にもいろいろあって、自然風に見せるものもあれば、 こってこてに造られているものもある。 絵画といっしょで、作庭者の作風なんですね。 無造作に置かれているように見える石も、 見る位置、石の形、大きさ、向き(よく、石の表情といいのすが)、 石同士の相性など、いろいろと考えて据えているんだと思います。 確かに手を入れて造られている庭園は 素朴さとは縁が薄くなるかもしれませんが、 その代わりに、庭園としての主張が強くなり、 作庭者の気迫が伝わってくる庭園になるのではないでしょうか。 これは、庭園を観る側の意識によっても感じ方は変わると思います。 庭園を主として観ているか、従として観ているか。 自分は庭園を主として観ているので、 自己主張する庭園に惹かれることが多いです。 でも、これも庭園の持つ全体の雰囲気によって左右されるので、 自然の美しさを表現しているやさしい庭園も好きです。 う~ん、まあ、要は庭園好き、ということですか。
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musta96 at 2006-12-06 01:36
うわあ、とっても綺麗な写真です。大規模な宅地開発が行われているのはちょっと大反対ですね。貴重な今までの歴史や時間がこれによって無意味になるというか、かわっていくのは残念です。しかもまだ訪れたことがないので、ちょっとあせちゃいます。ここで、何人の人がこの美しい眺めを観てきたんでしょうかね。いやあ、京都はいいですね。日本独特の眺めがいいですね。
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j-garden-hirasato at 2006-12-06 05:32
musta96さん、コメントありがとうございます。
円通寺庭園の作庭は江戸時代初期とされいるので、 すでに450年くらい経過しています。 どんな人がどんな想いでこの庭園を眺めたのでしょうね。 そう考えると、宅地開発がますます空しく感じます。 今のところ、庭園から眺める範囲で高層建築物は建っていませんが、 宅地開発が進んで(現在、道路を作ったり区画の整理をしたり、基盤整備の段階)、建物がどんどん建ち始めると、 景観に対して法的な規制が皆無に近い日本ですから、 近い将来、比叡山を遮る建物が建ってしまうかもしれません。 今のうちに訪れた方がいいかもしれません。 京都タワーや京都駅など、京都の文化と異質な建物に対して 非常に穏やかに受け入れてしまう京都のことですから、 どんな建物が建ってしまうかわかりません。
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